気になるトレンドカラーとは ?
皆さんトレンドカラーとは何かご存知でしょうか。トレンドカラーは「今年の色」「流行色」とも言われています。今流行っている色=トレンドカラー(流行色)と思われますが、実は製品が作られて市場に出回るまでの期間を考えると、作り手としては「今流行っている色」ではなく、「製品ができあがる頃に流行するだろうと予測した色」を選んでいるということになりますね。
各ブランドが「流行するだろう色」を予想している割には、巷にあふれるトレンドカラー(流行色)の傾向は全体的にまとまっていませんか?そもそもこのトレンドカラーとは一体何でしょう?ここでトレンドカラーについてまとめてみました。
目次
1. トレンドカラーって?
2. 今年の色は2年前から決めている!?
3. トレンドカラーは誰がどこで決めている
4. 国内向けトレンドカラー
5. JAFCAが選定した2018年春夏カラーパレットとは?
6. 日本の2018年の色
7. パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2018
8. トレンドカラーには流行らない色もある?
9. 今年のトレンド色を取り入れたファッションアイテム
トレンドカラーって?
私は流されない!定番が好き!とはいってもファッション好きなら気になるのが流行。いつものスタイリングに今年のトレンドカラーをちょっと取り入れるだけでグッと今っぽい印象に変わります。街では今年のトレンドはコレ!とおすすめしているけど、一体何を基準にトレンドカラーを決めているの?と疑問を持ったことはないですか?「いつ、誰が、どうやって決めているの?」というトレンドカラーの素朴な疑問と2018年のトレンドカラーについて説明していきたいと思います。
トレンドカラーは2年前から決めている!?
実は「今年のトレンドカラー」と言われている色は該当シーズンの約2年前から決められています。なぜこんなに早いかというと、ファッション業界のデザイナーが服を作るためにはその前にトレンドカラーを取り入れた素材ができていないといけないからです。
実シーズンの1年半から1年くらい前に「素材展示会」が開かれ、そこからどの素材を使ってどんなデザインのモノを作るかをデザイナーが考えていくのですね。そのため、トレンドカラーは約2年前には決められていないと間に合わないのです。
トレンドカラーは誰がどこで決めているの?
「インターカラー」(国際流行色委員会: International Study Commission for Color)という国際組織が、団体に加盟する世界16カ国(2018年5月現在)のメンバーと年2回集まって決めていきます。もちろん、日本も加盟しています。
その場で「コレだ!」という色の固有名詞を決めるのではなく、時代の背景などから、人々の感情や想いを反映した共感できるカラーの方向性や素材の質感などについても話し、大体20〜30色ほど決めるそうです。
そしてインターカラーで決まった色がはれて「インターカラーパレット」として発表されます。ちなみに2018年春夏の カラーテーマは「インターカラーパレット」のコンセプトは「HUMANALIA (ヒューマナリア)」、「HYPERBOLE(大げさな)」、「PERFECT IMPERFECT(完璧に完璧でないもの)」、「TOUGH BUT FRAIL(強くてはかないもの)」です。方向性でこの色だ!というものではないのですね。
国内向けトレンドカラーはJAFCAが選定
日本では一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)が、「インターカラーパレット」を受けて選定しています。JAFCAは産業界のカラーデザインの向上や豊かな色彩生活を提供する事をめざして活動しており、60年以上もの歴史ある団体です。
国内向けのトレンド色になるので、JAFCAは日本の消費者の動向やファッションの傾向を分析して日本の市場で活用される流行色を決定します。
トレンドカラーを参考に素材が作られ、ファッションアパレルメーカーが商品企画を始めるので、実シーズンには各ブランド似た傾向の色や素材、配色などが流行するといった仕組みになっています。
JAFCAが選定した2018年春夏カラーパレットとは?
今年の日本の春夏レディースウェアのカラーテーマは「ユートピア」が選ばれました。カラーグループはインターカラーパレットと同じく4つに分けられ、「ジェンダー・ニュートラル」、「セルフウェア」、「エア・キャップ」、「リミットレス」となっています。グループごとに色が選定され、鮮やかな色のグループや、ペールやライトカラーのグループなどが入っています。
2018年の色は「ビジョナリー ミント」
JAFCAではカラーテーマのほかに、その年を象徴する色として2015年から「今年の色」も発表しています。
そこで2018年を象徴する色として選ばれたのは「ビジョナリー ミント」。新しい展望を象徴する、明るいミントカラーです。選定理由になった3つのキーワードは「将来を見通した、想像力のある、独創的」「爽やかさ、軽さ、透明感」そして「きれいな空気と水」だそうです。
トレンドカラーとは別に、今年の象徴カラーを取り入れてみるのもいいですね。
パントン社が出すパントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2018は「ウルトラ バイオレット」
インターカラーとは別に独自の流行カラーを選ぶ団体の一つが色見本帳で世界的に有名なアメリカのパントン社です。ファッションだけでなく、デザイン、食、エンターテイメント、モノ、インテリア、テクノロジーなど幅広いリサーチを行い、カラー・オブ・ザ・イヤーを選定しているそうです。
個性やスピリチュアリティを具象化する「挑発的でいて思慮深さを思わせる紫の色調」としてPantoneが選んだ2018年パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーは「ウルトラバイオレット」に決まりました。みているとエネルギーというか、創造力が増す印象です。
トレンドカラーには流行らない色もある?
トレンドカラーは「流行するだろうとあらかじめ予測された色」なので、その中でも人気のある(売れる)色とそうでないものが出てきます。そこで、おすすめするのが次の記事 2018年春夏トレンドカラーです。流行色として出回っているトレンドカラーから特におすすめの鉄板カラーを紹介しますのでお見逃しなく!
今年のトレンドカラーを取り入れたファッションアイテムや雑貨はどこで買える?
みなさんこれでトレンドカラーとはどういうものか分かっていただけましたでしょうか?好きな色、チャレンジしてみたかった色が今年の流行色だ!というときは、ぜひ人気ブランド通販サイトGLADDでカラー検索してみてください。
メンズやレディースファッションブランド以外のアイテムも豊富に揃えてありますので、アパレルで思い切り着てみるもよし、小物をちょっと取り入れるもよし。あなたに合ったトレンドカラーの選び方でぜひ今年の流行色を楽しんでみてください。