ビジネスカジュアルスタイルの定番、ジャケパンスタイルに欠かせないスラックス。
スラックスは、生地やシルエット、ディテールなどがキレイ目なのでジャケットとの相性も抜群で、品の良いビジネスカジュアルスタイルに最適。合わせるアイテムによってはキレイ目カジュアルな普段着としても活用できるので、オンオフ問わず、コーディネートの幅も広がるアイテムです。
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スラックスとは？
スラックスとは、スーツやジャケットなどに合わせられるフォーマルなパンツのことを指します。もともとは、「slack=ゆるい」という語源から、太もも周りがゆったりしたパンツのことを意味しており、スーツのパンツがそういった仕様のものが多かったことからスーツに合わせるドレッシーなパンツのことをスラックスと呼ぶようになりました。
そういった背景からビジネスシーンで着用されることが多かったのですが、近年ではカジュアルな装いにもスラックスを着用するスタイルも増え、スラックスの活躍の場が以前よりも拡大しています。
スラックスとスーツパンツ・チノパン・ジーンズの違いは？
スーツパンツはスラックスの一種ではありますが、セットアップで着るジャケットと必ず共地になります。スラックスはパンツの仕様についてを表現した呼称なので、ドレス感のあるウールや光沢感のあるポリエステルなどであればスタイリングする上で生地に対する縛りはありません。
チノパンツは、「チノクロス」という生地を使ったパンツを意味します。綾織りで生地に厚みがある、丈夫なつくりになっているのでスラックスに比べるとカジュアル寄りな印象になりトラッドなスタイリングにマッチします。ジーンズはデニム生地で作られたパンツ。ステッチが表に出たアウトステッチや、ヒップのパッチポケットなどのカジュアルな仕様が多く、ビジネスシーンで使うには難しいアイテムです。
スラックスはどんな時におすすめのアイテム？
スラックスは前述した通り、生地が限定されていないため、選択肢が豊富。生地の素材や厚み、柄、シルエットなどによって印象や季節感を変えることができるので様々なシーンで活躍します。
ウールやポリエステル素材のダークカラーものはジャケットと合わせればビジネスシーンや結婚式やパーティーなどのセミフォーマルなシーンに、コットン素材や明るめのカラー、チェック柄のものなどはレストランでの食事などのカジュアルなシーンにおすすめです。
スラックスの選び方・ポイント
ビジネスシーンでの登場が多いスラックス。相手に失礼がなく、好印象を与えるためにスラックスを選ぶうえで押さえておきたいポイントをご紹介します。
体型にあったジャストサイズを選ぶ
スラックス選びで一番重要ともいえるポイントがサイズ選び。大きすぎるとルーズな印象になるので必ずジャストフィットのものを選びましょう。また、きつすぎるものもNGです。タックが入ったタイプでタックが開いてしまっていたりしたらワンサイズアップすることをおすすめします。着丈も、長すぎると清潔感が損なわれます。試着をしてワンクッション出る程度の長さに補正するのとスマートな印象に。
色味のバランスを意識する
ビジネスの場で品良くスラックスを着こなすには、全身の色味のバランスを意識するのも大事です。スラックスとジャケットはベースカラーとして「ブラック」「ネイビー」「グレー」を選び、色味はシャツやネクタイなどの面積の小さい部分で取り入れましょう。また、ジャケットとスラックスは異なる色味のものを合わせるとスーツと違った印象になり、スーツスタイルとは差別化されたビジネスカジュアル感のある着こなしに。
季節に合った素材感のものを選ぶ
スラックスの生地はスーツに使われるようなドレッシーなウール生地が一般的ですが、一言にウールといっても千差万別。同じウール100%でも夏に冬の素材を着ているとちぐはぐな印象に。季節や気温の変化に合わせた生地のものを選ぶと統一感のある着こなしに。また、ウール以外にも化学繊維を使用した機能性の高い生地のアイテムも多々あるのでそういったものを取り入れると仕事中、快適に過ごすことができるので選択肢の一つにいれるのもおすすめです。
《2025年最新》おすすめのスラックス6選
次に、おすすめのスラックスを形やシルエット、素材などのタイプ別に6種類ご紹介します。
ノータックタイプ
腰回りにヒダがないすっきりとしたシルエットのノータックタイプは、タックがない分ボリュームが少なく脚がスラリときれいに見えるのが魅力。シャープで若々しい印象を与えることができます。視線が分散されるタックがないのでおなか周りが気になる方は避けるのが無難。
ワンタックタイプ
ワンタックは文字通り、タックが両サイドに1本ずつあるタイプのスラックスのこと。幅広い年代の体型に取り入れやすく、基本の1着といえます。タックがあるので、腰回りの可動域がノータックより大きく、外回りや軽い作業などが必要な方におすすめです。
ツータックタイプ
ツータックは腰回りに2本タックが入ったスラックス。2本のタックのおかげでお腹周りにゆとりができるのとお腹の膨らみがカモフラージュされるので、食後のウエスト周りのシルエットの変化が気になる方や、がっちり体型の方におすすめのタイプです。
機能性(接触冷感)タイプ
夏の季節にあると重宝する、機能性素材のスラックス。汗をかく夏にうれしい速乾性、接触冷感を備えており、また急な雨にも安心の軽撥水、よく動く日にうれしい防シワ、ストレッチ性もある重宝するアイテム。汗をかいても気軽に洗濯機で洗えるお手入れの楽さも魅力。
テーパードタイプ
裾に向かってだんだんと細くなっていくシルエットのテーパードタイプは足元がもたつかずすっきりと見え清潔感がある印象になるので、ビジネスシーンでは定番のシルエット。よりキレイ目を狙うならテーパードしつつも全体が細めのものを選んで。
ストレートシルエットタイプ
ストレートシルエットのスラックスは、主張しすぎず履きこなしやすいスタンダードなアイテム。センタープレスが入っているものが多く、裾までのストンとした落ち感が強調されるので、脚のラインがまっすぐきれいに見えるのが特徴です。
スラックスを使ったメンズコーデ4選
ここからは、参考にしていただきたいスラックスを使ったコーディネートをいくつか具体的にご紹介します。
トーン違いの同系色で合わせたジャケパンコーデ
例えば茶系のスラックスに、同じく茶系の薄めカラーのチェック柄のジャケットを合わせれば、お洒落さが際立つジャケパンコーデに。インナーのシャツでブルーを差せば同系色コーデがぼやけず引き締まった印象に。
テーパード×ニットコーデ
シャツにジャケットだけだと寒い冬に取り入れたい、ニット合わせのコーディネート。ニットにボリューム感があるので、スラックスはテーパードシルエットのものにして暖かさとすっきり見えを両立して。
王道グレーパンツ×ネイビージャケットコーデ
清潔感を出すのに最適なネイビーのジャケットには、ネイビーと相性抜群のグレーのスラックスを。センタープレスに、テーパードシルエットとビジネスで鉄板のディテールを盛り込めば外れのないスタイルに。
スラックスを取り入れた週末コーデ
ビジネスカジュアルで使っているスラックスを活用して週末のデートやお出かけ用にコーディネートも可能。カットソーやスニーカーを合わせることでシンプルでキレイ目なカジュアルスタイルにアレンジできます。
スラックスを長持ちさせるための日々のお手入れ方法
ビジネスマンにとって着る機会の多いスラックス。トレンドに左右されないアイテムなので長く愛用したいですよね。スラックスを長持ちさせるために必要な日々のお手入れ方法についても併せてご紹介します。
着用後のブラッシング
スラックスの着用後は、洋服用のブラシでブラッシングしてその日付いた汚れやほこりをしっかり掻き出して取り除きましょう。汚れやほこりをそのままにしておくと、変色やカビ、虫食いなどの原因に。
保管はハンガー掛け
スラックスを脱いだ後、そのままにしておくとしわになったり、湿気がこもって生地を傷める原因になるので、センタープレスのラインに合わせて畳み、パンツハンガーにかけて収納を。その際、パンツの裾部分をパンツハンガーのピンチで挟んでつるすと、スラックスの自重でしわも自然と伸びます。
連日の着用は避ける
ブラッシングなどのお手入れをしていても毎日同じスラックスをはいていると十分に湿気が取れずに生地が痛む原因になってしまいます。何着か用意して、その数着をローテーションで着まわしていくと長持ちさせることができます。
《種類別》スラックスの特別なお手入れ方法
次に、衣替えの時期などに行いたい、スラックスの種類別のスペシャルケアについて説明します。
１：ウォッシャブルスラックスのお手入れ方法
ウール以外のポリエステルやポリウレタンなどの化学繊維を使用している機能性の高いスラックスは、ご自宅で洗濯が可能なウォッシャブルタイプであることも多いです。こちらでは、一般的なお手入れ方法についてご紹介します。
※必ず洗濯表示を確認した上でお試しください。
①ファスナー、ボタンをしめ、洗濯物同士で引っかからないようにする
②スラックスを半分に折り、洗濯ネットへ入れる
たたんだ状態をネットに入れてキープすることで、スラックスの型くずれを防ぎます
③洗濯表示に従い、手洗いコースやドライコースなど、できるだけ優しく洗えるコースで洗う
④ファスナー・ホック・ボタンを開けて干す
その際、ウエスト部分をピンチで留め、筒状にして湿気がこもりづらい状態にしてから干す
２：非ウォッシャブルスラックスのお手入れ方法
非ウォッシャブルなスラックスは繊細な天然素材を使用していることが多く、自宅では洗濯できないのでクリーニング専門店に預けましょう。
自宅で洗濯をすると生地が縮んだり型崩れを起こしたりする恐れがあるので避けましょう。非ウォッシャブルなスラックスに関しては、先にご紹介した日々のブラッシングやハンガー掛けのお手入れをすることでダメージを最小限に減らすことが可能です。
まとめ
今回の記事では、ビジネススタイルには欠かせない、スラックスについて、ほかの男性の代表的なパンツとの違いや、選び方のポイント、タイプ別のディテールや特徴、長持ちさせるためのお手入れ方法などについてご紹介させていただきました。ぜひ参考にして、今後のスラックス選びや、ビジネスカジュアルのスタイリングのヒントにしてみてください。
©︎ Getty Images
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