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ロンドン ファッションウィークで見つけたホットなルックをチェック!

新進気鋭の若手ブランドから、歴史のある老舗ブランドまで様々な才能が揃うロンドン。2025年秋冬コレクションが発表されたロンドン ファッションウィークにて、ネクストトレンドの兆しが見えるルックをピックアップ!


Burberry(バーバリー)

元ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクターとして名を馳せたダニエル・リーが手がけるバーバリー。コレクションが発表される前にはクリエイティブ・ディレクター退任の噂で持ち切りになるなど、話題のあるシーズンでした。

由緒ある美術館、テート・ブリテンを舞台に発表されたコレクションは、ここ数シーズン見られたアイキャッチな柄やカラーは影を潜め、ブランドのDNAを感じるクラシカルなものに。ニットのパーカにマーメイドラインのロングスカートというコンサバティブなスタイルも、インナーにバーバリーチェックのトップスをさりげなく仕込むことで一皮剥けたスポーティ・エレガンスの完成。

Burberry - Fall 2025 RTW - Runway
Model on the runway at the Burberry Fall RTW 2025 fashion show as part of London Fashion Week on February 24, 2025 in London, United Kingdom. (Photo by Giovanni Giannoni/WWD via Getty Images)


Erdem(アーデム)

毎シーズン、童話の世界から出てきたような美しいドレスを中心に、職人の巧みな技術で作られたテキスタイルや独特のカラーセンスを惜しみなく出してくれるアーデム。今季は画家のケイ・ドナキーとコラボレートし、彼女が描く女性や色彩をハンドペイントやオーガンジーのパッチワークで表現。ブルーやパープルなどの色使いは、まるで海の中の珊瑚礁のよう。アート作品とも言えるような美しいドレスは、一生に一度は袖を通してみたいもの。

Erdem - Fall 2025 RTW - Runway
Model on the runway at the Erdem Fall RTW 2025 fashion show as part of London Fashion Week on February 23, 2025 in London, United Kingdom. (Photo by Giovanni Giannoni/WWD via Getty Images)


TOGA(トーガ)

すっかりロンドン ファッションウィークの常連ブランドとなったTOGA。日本の多くのデザイナーズブランドがモードの本流とされるパリを目指す中、アンダーグラウンドとパンキッシュの精神が根付くロンドンでの発表で、世界に存在感を示しています。

メタルパーツ使いや異素材ミックスといったTOGAらしさはありつつ、今季はクラシカルなスタイルを感じるアイテムでいつもとは違った表情を見せました。スタイリングとして取り入れたいのは、肩が落ちたビッグシルエットのジャケットにストールのような大きな襟付きシャツ、そして足元にふわふわシューズを合わせたコーディネート。スニーカーやヒールパンプスでまとめてしまいそうなところを、足元で外しにかかるのがポイント。

LONDON, ENGLAND - FEBRUARY 23: A model walks the runway during the TOGA show during London Fashion Week February 2025 at Royal Academy of Arts on February 23, 2025 in London, England. (Photo by Estrop/WireImage)


Simone Rocha(シモーン・ロシャ)

ガーリー&ダークなテイストで日本でも大人気のシモーン・ロシャ。今季はいつにも増してダークなムードが漂います。ブランドが得意とするガーリーな調子はほんの少しトーンダウンし、強いシモーン・ロシャが垣間見えたコレクション。古着屋さんに眠っているような焦げ茶色のファーを腰に巻いたり、ビスチェにしたり、シモーン流のプリミティブさを感じます。

一方でデイリーに着られるウェアやスタイリングも盛りだくさん。ざっくりカーディガンにチェーンベルトでウエストマークし、シースルーのスカートを合わせたネオ・スクールガールコーデは要チェック!

LONDON, ENGLAND - FEBRUARY 23: A model walks the runway during the Simone Rocha Ready to Wear Fall/Winter 2025-2026 fashion show as part of the London Fashion Week on February 23, 2025 in London, England. (Photo by Victor VIRGILE/Gamma-Rapho via Getty Images)


Richard Quinn(リチャード・クイン)

2018年、「エリザベス女王が初めてロンドン ファッションウィークに出席した」と一躍話題になったのが、リチャード・クインでした。第1回「英国デザイン クイーン エリザベスII アワード」を受賞したことがきっかけで、世界で名を知られることに。当時はまだまだ20代のデザイナーが手がける若手ブランドでしたが、今ではすっかりロンドン ファッションウィークの顔の一つに。独創的なシルエットのドレスや彼の代名詞である大胆なフローラルプリントなどは、今でも多くのセレブリティに愛されています。

エレガンスの中にある薔薇の棘のような毒っ気が特徴のリチャード・クイン。今季は大きな花のコサージュとリボンを組み合わせたモチーフを、様々なルックに重ねました。様々なドレススタイルがある中、ミニ丈のウェディングドレスがなんともフレッシュ。ウエストマークとしてブラックの花のコサージュをおき、同じくブラックのロンググローブで締める。緩急のついた甘さは、うっかり中毒になってしまうかも!

Richard Quinn - Fall 2025 RTW - Runway
Model on the runway at the Richard Quinn Fall RTW 2025 fashion show as part of London Fashion Week held at Lindley Hall on February 21, 2025 in London, United Kingdom. (Photo by Giovanni Giannoni/WWD via Getty Images)


Bora Aksu(ボラ・アクス)

ロンドンといえばパンキッシュ、クラシックといったイメージですが、シモーン・ロシャに代表されるように実はガーリーなブランドも多いのです。アジア勢デザイナーによるガーリーが世界的にも注目されていますが、ここ数シーズンその波に乗って注目されているのが、トルコ人デザイナーが手がけるボラ・アクス。

レースやフリルをふんだんに使った、ドリーミーなコレクションを発表しています。まるで砂糖菓子のようなふんわりとした質感や、くどさのないすっきりとした甘さが特徴。今季は田園の令嬢のようなスタイルが目を引きました。

Bora Aksu - Runway - Fall/Winter 2025-2026 London Fashion Week
LONDON, ENGLAND - FEBRUARY 21: A model walks the runway during the Bora Aksu Ready to Wear Fall/Winter 2025-2026 fashion show as part of the London Fashion Week on February 21, 2025 in London, England. (Photo by Victor VIRGILE/Gamma-Rapho via Getty Images)


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©︎ Getty Images

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Azu Sato

1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションIT企業にて、オウンドメディアの編集やSNS運用を行う。SNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。2020年春に独立し、モード誌のウェブメディアやファッション業界誌にてファッションやフェムテック記事の執筆、SNS運用に携わる。ファッションの専門学校での講師なども。

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