社会人なら「オフィスカジュアル」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
“オフィスで仕事をするのに相応しい服装” を指している一方で、業種や社風などによって定義が曖昧なため「オフィスカジュアルな服装で」と言われ、洋服選びに苦戦した経験がある人は多いのではないでしょうか。
仕事に関わることだからこそ失敗したくない職場での服装。ここではオフィスカジュアルの基本コーデと合わせてルールやマナー、NGポイントをご紹介します。
オフィスカジュアルの基本ルール・マナー
様々なビジネスシーンに相応しく、かつスーツよりカジュアルダウンした服装が基本的です。
以下では具体的な基本ルールとマナーを4つご紹介します。
ポイントは「きちんと感」。清潔さと品を心がける
オフィスカジュアルで最も重要と言っても過言ではないのが「きちんと感」。どんな職場でも取引先やお客様、周囲で働く人に不快感を与えない服装を選ぶことが大切です。シワや汚れがないか日々確認しておきましょう。
親しみやすさと好印象を意識して
ビジネスシーンにおいて相手の信頼を得ることは必須。お客様からも職場の人からも親しみやすさを感じてもらえるよう、優しく爽やかな印象を与えるライトブルーやラベンダーなどの色合いを取り入れるのもおすすめです。
季節に応じたアイテムを選ぶ
夏は清涼感のある色味、冬は暖かい素材を選ぶなど、季節感を意識することも大切です。寒暖差の激しい季節は、カーディガンやジャケットを羽織るようにすると気温に合わせて調整もしやすくなります。
職場の雰囲気に合わせる
昨今ではオフィスカジュアルに対するガイドラインを決めている会社もあります。具体的な規定がない場合でも、同じ職場で働く人の服装を参考に風紀を乱さないコーディネートを心がけましょう。
NGなオフィスカジュアルのポイント
明確な定義のない「オフィスカジュアル」ですが、最低限のNGポイントは覚えておきましょう。
以下では具体的なNGポイントを4つご紹介します。
NG①サイズ感が合っていない、露出やボディラインが目立つ服
ミニスカートや透け感の強いアイテムなど肌の露出が多い服装や、体のラインが出やすいアイテムはビジネスシーンには不向きとされています。逆にダボッとしすぎていてもだらしない印象を与えてしまうので注意しましょう。
NG②仕事に支障をきたす可能性のある服や靴
袖が長すぎるトップスや歩きにくい高さのヒールなど、仕事をする上で動きにくさにつながるアイテムは避けるようにしましょう。レディースシューズはパンプスなどが一般的ですが、歩く時の音が気にならないかも意識すること。
NG③カジュアルすぎるアイテム
スニーカーやサンダル、デニムパンツやパーカなどのアイテムはカジュアルすぎる印象になりやすいため避けましょう。会社によってはOKとされている場合もありますが、どの程度までが許されているのか周囲の着こなしも観察しておくといいかも。
NG④派手な柄や色使いのアイテム
派手すぎる服装は見る相手によってはマイナスな印象を与えてしまうことも。白や黒、ネイビー、グレー、ベージュなど落ち着いたカラーが無難です。アクセサリーもシンプルで控えめなものを選ぶといいでしょう。
《アイテム別》オフィスカジュアルのおすすめアイテム&コーデ
毎日の通勤にも活躍する、オフィスカジュアルにおすすめのコーデをNG例と併せて、アイテム別にご紹介します。
1:シャツ・ブラウス
オフィスカジュアルのマストアイテム、シャツとブラウス。1枚で着るだけでなく、ジャケットとの相性もいいので、一年を通してさまざまな着こなしが楽しめるアイテムです。ホワイトをはじめ、ライトブルー、淡いピンク色など明るく清潔感のある柔らかい色を複数カラーで数枚持っていると安心でしょう。シワになりにくい素材や汗じみ防止加工がされているものであれば、日頃のお手入れの手間も省けます。
NGなのは透け感の強いもの。シアー生地やレースの多いものも避けるようにしましょう。また、肩の露出があるデザインのブラウスもビジネスシーンではNGです。ノースリーブを着たい場合には、屋内でもジャケットやカーディガンを羽織って、肌の露出を抑えるようにしましょう。
2:ニット・リブニット
春や秋に活躍するのが薄手のニット。ジャケットやパンツと合わせることで、よりきちんとした印象や、女性らしい柔らかな印象を演出することができます。また、オフィスカジュアルでは編み目の細かいハイゲージのものがおすすめです。ローゲージのアイテムよりもスマートに着こなすことができ、毛玉やほつれの心配も少ないので長持ちしやすいです。
NGなのはボディラインがはっきりするものや、ルーズな着こなしになってしまうもの。どちらもビジネスシーンではマイナスな印象を与えやすいため、サイズ感をしっかり確認するようにしましょう。また、カラーや素材によっては下着が透けてしまうので、キャミソールなどのインナーを着用して品のある着こなしを心がけて。
3:ワンピース
忙しい朝でも1枚で着こなしが完成するワンピース。毎日の洋服選びに困っている人には特におすすめです。きちんと感のあるシャツワンピースはもちろん、カジュアルな雰囲気のワンピースでもジャケットと合わせることでオフィスでも浮かないスタイリングに。きれいめシューズを合わせると大人っぽい印象を演出できます。
NGなのは丈の短いものと派手すぎるもの。丈はミディ丈やミモレ丈など膝が隠れるものを選びましょう。また、ワンピースには露出の多いデザインや柄物が多いため、派手になりすぎないように要注意。ワンカラーがマンネリ化した時は、落ち着いた色味にシンプルな柄がデザインされているものがベターです。
4:ボトムス
手持ちのトップスと合わせて着回しのしやすいものを選びたいボトムス。テーパードパンツはすっきりとしたシルエットで着こなしやすく、どんなシーンでも外さない定番アイテムです。センタープレス入りのデザインなら脚長効果も。スカートなら長すぎず短すぎないミドル丈がおすすめです。フレア感の控えめなものなら、ビジネスシーンに合った程よい甘さを演出することもできます。
NGなのは、カジュアルすぎる印象を与えるデニムや短すぎるスカート。ビジネスシーンでのボトムスの丈は、膝が隠れることを意識するようにしましょう。デニムがOKな場合もありますが、黒などのダークカラーで無地のものを選ぶのが無難です。
5:アウター・羽織り
防寒対策としても持っておきたいアウター。オフィスでは空調が効きすぎていることもあるので、サッと羽織れるシンプルなカーディガンなどを用意しておくといいでしょう。また、社外に出る機会が多い人や来客の多い職場に勤めている人は、きれいめのジャケットも常備しておきましょう。白や黒、ネイビーなどであれば、カジュアルなコーデもきちんとした印象に見せてくれます。
NGなのは、派手な印象を受ける柄やデザインのもの。ボリューム感のありすぎるものは避け、シンプルでスマートに着こなせるものを選びましょう。また、ビジネスシーンでのジャケットはジャストサイズが良いとされているため、丈の長すぎ短すぎにも気をつけましょう。
6:パンプス・スニーカー
靴音がうるさくないか、歩きづらくないかのポイントを押さえれば、絶対に失敗しないパンプス。仕事に支障がない範囲であれば、フラットでもヒールでもオフィスカジュアルに取り入れることができます。動くことが多い職場に勤めている人は、デザイン性だけでなく足が疲れづらい設計にも注目しましょう。スニーカーがOKな場合には、黒などのワンカラーでシンプルなものならオフィスにもマッチ。
NGなのは、ブーツやサンダル、ヒールの高すぎるパンプスなどです。また、靴は意外と汚れやすいアイテムでもあるので、日々のお手入れはこまめにしておきましょう。
7:バッグ
機能性とデザイン性の両方で選びたいバッグ。通勤で使うバッグにはノートパソコンや書類などいろいろなものを入れるので、軽量なものを選ぶといいでしょう。特にシンプルなエコレザーのバッグは、品のある質感でビジネスシーンにはぴったりです。
NGなのは、機能性の伴っていないもの。仕事に必要なアイテムを整理して持ち歩ける、収納力のあるサイズがおすすめです。収納が足りないからといってサブバッグをいくつも持つのは移動時も大変。お弁当バッグくらいに留めて。
《シチュエーション別》オフィスカジュアルのおすすめアイテム&コーデ
「オフィスカジュアル」と一口に言っても、ビジネスシーンにはさまざまな状況があります。
以下ではシチュエーション別にオフィスカジュアルコーデをご紹介します。
1:テレワーク・リモート会議
リモートワーク、テレワークといった働き方が増えてきている近年、在宅だからこそラフな服装でいたい気持ちにもなりますが、仕事着に着替えることで気持ちの切り替えにもなります。WEB会議中などの服装は、画面越しの表情が明るく見える色やデザインのトップスを選ぶのがおすすめです。
NGなのは、柄物や地味すぎるTシャツ。派手なものは良くないからと言って地味すぎる色にしてしまうと「おうち感」が出てしまいます。シンプルでも色味のあるものや、素材でアクセントのあるものを選ぶようにするといいでしょう。
2:外出時
社外に出る機会の多い人は、きれいめのジャケットやシンプルなデザインのコートはマストで持っておきましょう。夏用・冬用に分けて薄手のものと厚手のものを用意しておくのがベター。また、雨の日や長時間移動がある際にも快適に対応できる、フラットソールのシューズを選ぶとよいでしょう。撥水加工のあるパンプスもおすすめです。
NGなのは、何よりサイズの合っていないシューズ。靴擦れなどを起こしたり、疲労感もたまる恐れが。中敷などでカスタマイズして、歩きにくさを解消する工夫をしておきましょう。
3:汗・ニオイ・紫外線が気になる夏
夏の汗やニオイのトラブルを避けるためには、通気性、速乾性の高い素材を選ぶようにしましょう。吸湿速乾機能のあるインナーや、制汗剤を活用することも汗染み対策になります。また、モノトーンの服は変色しづらいので、紫外線が強い時期にもおすすめです。
NGなのは、汗をかかないようにと露出が多くなってしまうこと。透け感に気をつけた上で、通気性が良い素材の服を選ぶようにしましょう。
まとめ
どんなお仕事でも見た目の印象はとても大事です。清潔感や品のある装いが信頼や誠意にもつながり、より良い関係性を築く第一歩となることも。
だからこそ一社会人として、一人の大人として、適切かつおしゃれに楽しみたいオフィスカジュアルコーデ。トレンドのデザインや機能性にも注目して、オフィスだけではなく、外出先や在宅時でもそれぞれのビジネスシーンに合ったおしゃれを見つけてみてください。
©︎ Getty Images
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