モード系と聞いて何となくイメージはできるけれど、上手く説明はできない・・・。実際のところ、このような方は多いと思います。さらには難易度が高いと敬遠している方もいるのではないでしょうか。
今回は「モード系とは?」から「モード系ファッションのコツ」「モード系のブランド」をご紹介します。おすすめのコーディネート例もお伝えしますので、ぜひご自身のファッションに取り入れてみてください。
モード系ファッションとは?どんな特徴がある?
モード(mode)という言葉は、もともと「流行」や「ファッション」という意味のフランス語です。つまり、モード系ファッションとは「最新のおしゃれ」を指しています。
また、「非凡なおしゃれ」という解釈もあります。これはモテのための表現ではなく、服装や髪型そのものを楽しむ精神を表しています。この場合は単なる流行を超えた、クリエイティブで革新的な要素が強調されることが多いです。
日本においては「モード系ファッション=モノトーン」というイメージが強いようです。
非日常的
そのシーズンのトレンドを象徴しているものの、日常での着用が難しいデザインである場合があります。パリコレなどのファッションショーを思い浮かべるとわかりやすいのではないでしょうか。
実際、コレクションで発表された奇抜なデザインがそのまま店頭に並ばないことも多く、その場合は一般の人が着回ししやすいように再デザインを経て商品化されているのです。
ジェンダーレスな要素
近年のモード系ファッションは、ジェンダーレスな要素が強く、男女問わず着られるアイテムが多く見られます。
シンプルでありながらも個性的なデザインを持つため、性別にとらわれず、誰もが自由にファッションを楽しめるスタイルです。例えばユニセックスのオーバーサイズジャケットや、ジェンダーレスなパンツスタイルが代表的です。
モード系ファッションを取り入れる・着こなすポイント
モード系ファッションは難易度が高い?いえいえ、決してそのようなことはありません。
以下に紹介するポイント押さえれば、さりげなくモード系ファッションを取り入れることができます。
デザインとシルエットにこだわる
モード系ファッションは、デザインとシルエットが独特なものが多く、オーバーサイズやタイトなラインが特徴です。また、アシンメトリーなカットやシルエットも多用されています。
デザイン性が高いものを1点でも取り入れることで、全体にモードらしさが出ます。さらに、トップスとボトムスのボリュームにメリハリをつけると洗練された印象になります。
モノトーンでまとめる
モード系は、白や黒、グレーといったシンプルな色使いが主流です。ベーシックなカラーにアクセントで差し色を入れると、モードらしさを強調できます。特に黒を基調にすると、大人っぽく、シックな雰囲気を演出できます。
日本では、全身を黒でまとめたり、黒を基調としたモノトーンカラーで統一され、シックな雰囲気にまとめられたファッションをモード系ファッションと呼ぶのが一般的です。
ハイブランドアイテムを取り入れる
コーディネートにハイブランドのアイテムを取り入れることで、見た目が格上げされ、よりモードな雰囲気を出すことができます。トップスやボトムスなどわかりやすいメインアイテムから取り入れてみてください。
ただし、ハイブランドアイテムでコーデがまとまっていれば、必ずモード系ファッションになっているということではないので気をつけましょう。
異素材をミックスする
異素材ミックスはモード系ファッションの大きな特徴です。全身をモノトーンでまとめたときに、異素材ミックスを意識すると単調さを防ぐことができます。
例えば、レザーやシルク、ウール、メタリックな素材などを組み合わせることでテクスチャーの違いによるメリハリが生まれ、立体的なスタイルになります。
アクセサリーはミニマルに
モード系ファッションでは、アクセサリーは控えめにすることが多いです。シンプルなゴールドやシルバーのアクセサリー、または幾何学的なデザインのものを選び、全体のバランスを崩さないようにしましょう。
また、シンプルなネックレスやブレスレットを複数重ね付けする「レイヤードスタイル」もモード系のファッションに合います。さり気なく個性を出しつつ、コーディネート全体に奥行きを持たせることができます。
モード系ファッションの人気ブランド5選
どのようなブランドに注目すれば今年らしいモード系ファッションを楽しめるのかをお教えしましょう。
それぞれに個性がありますので、自分の好みに合うブランドを探してみてください。
バレンシアガ(BALENCIAGA)
スペイン発のブランドで、独特なシルエットや前衛的なデザインが特徴。2015年にアーティスティックディレクターに就任したデムナ・ヴァザリア氏がバレンシアガをラグジュアリーストリートブランドに一新しました。
ここ数年の間に様々なブランドがストリートファッション化していますが、バレンシアガがその先駆けとなったのは言うまでもありません。特にオーバーサイズのアウターやスニーカーが有名です。
メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)
ベルギー出身のマルタン・マルジェラが設立したブランド。再構築や解体をテーマにしたデザインが特徴で、前衛的でコンセプチュアルな独創性にあふれた作品を多く発表しています。
“足袋ブーツ” やキルティング素材を使用したバッグ「グラムスラム」など、それまで誰も見たことのなかったような独創的なデザインが人気の理由です。
コム・デ・ギャルソン(Comme des Garçons)
日本のデザイナー川久保玲によるブランド。「反骨精神」と「見たことないもの」というコンセプト通りに、ファッションの固定観念をくつがえすデザインを数多く発表しています。
ドレスやジャケットの再構築、立体的なカットワークなどを得意とし、大胆なシルエットやアバンギャルドなデザインが特徴で、世界的なモード系ファッションの象徴的存在です。
ヘルムート・ラング(Helmut Lang)
ミニマリズムをベースに前衛的を組み合わせたデザインが特徴のブランド。シンプルでクリーンなシルエットながらディテールにこだわったモダンなデザインを提供しています。
アシンメトリーなデザインや独特のカッティングを用いることで、シンプルながらも人の印象に残るデザインを発表して話題を集めている。
ザ・ロウ(The Row)
アシュリー&メアリー・ケイト・オルセンによって“完璧なTシャツを作る”というプロジェクトから始まったブランド。「思慮深さと妥協のない品質に基づいたシンプルさが持つ強さ」を探求することをコンセプトとして掲げ、ミニマリズムと上質な素材にこだわりながら洗練されたスタイルを展開している。
《季節別》モード系ファッションのおすすめお手本コーデ
モード系ファッションでは、いつの季節でもシルエットや素材、デザインで個性を演出することが大事です。
ここでは取り入れやすさを重視して、季節ごとにおすすめのコーディネートを紹介します。
春におすすめのモード系ファッション
1. レイヤードスタイル
春は気温の変化が激しいため、レイヤードスタイルが活躍します。軽めのジャケットやトレンチコートを使い、さまざまなレイヤーで立体感を出すのがポイントです。アシンメトリーなデザインや異素材ミックスのアイテムでモード感を演出しましょう。
2. モノトーンコーデ
春には、明るい色のファッションが多い中で、モノトーンのコーディネートがモードらしさを引き立てます。白や黒を基調に、少しだけ色を加えたり、シルバーアクセサリーでアクセントをつけたりすると、洗練された印象になります。
2. シースルーやレース素材
春の軽やかさを感じさせるシースルーやレース素材は、モード系ファッションでよく見られるアイテムです。透け感のあるトップスやドレスを、シンプルなインナーやパンツと組み合わせて、バランスを取るのがポイントです。
夏におすすめのモード系ファッション
1. シンプルかつ個性的なカットアウトデザイン
夏は暑さに対応しつつ、軽やかで前衛的なスタイルがポイントです。カットアウトデザインやシースルー素材を使った涼しげなアイテムで、独特のシルエットやスタイルを楽しめます。肌を露出しすぎず、上品なバランスを保ちましょう。
2. フューチャリスティックなサングラス
夏のモードファッションには、個性的なサングラスが必須アイテム。ミラータイプや未来的なデザインのサングラスを取り入れることで、シンプルな夏のスタイルにインパクトを加えられます。
3. シンプルでモダンなワンピース
夏は、ミニマルなデザインのワンピースが一枚で完成するアイテムとして活躍します。モード系では、アシンメトリーなカットや大胆なスリットのあるデザインを取り入れたワンピースが人気です。
秋におすすめのモード系ファッション
1. レザーアイテム
秋はレザー素材が大活躍します。モード系ファッションでは、レザーのジャケットやパンツ、スカートを使って、スタイリングにエッジを効かせます。シンプルなスタイルでも、レザーの素材感が独特の雰囲気を作り出します。
2. オーバーサイズのニット
秋のモード系ファッションでは、オーバーサイズのニットやセーターを取り入れて、リラックス感と個性を演出します。アシンメトリーなデザインや、ざっくりとした編み目が特徴のニットは、シンプルなスタイリングでもモード感が際立ちます。
3. チェック柄やグレンチェック
チェック柄やグレンチェックは秋の定番であり、モード系ファッションにも欠かせない要素です。特に、クラシックな柄とモードなシルエットの組み合わせは、洗練された印象を与えます。
冬におすすめのモード系ファッション
1. オーバーサイズのコート
冬のモード系ファッションの中心となるのがオーバーサイズのコートです。ロングコートやダウンジャケットなど、シルエットが大胆なアイテムを選ぶことで、モード感が引き立ちます。コートがメインになる冬こそ、シルエットとデザインにこだわりましょう。
2. レイヤードスタイル
冬は重ね着の季節。レイヤードスタイルを取り入れて、異なる素材やシルエットの組み合わせで奥行きを作りましょう。タートルネックのインナーにシャツやセーターを重ねたり、パンツにロングシャツを合わせたりしてレイヤーを楽しむことができます。
4. ファーやフェイクファーアイテム
冬のモード系ファッションには、フェイクファーやボア素材が加わることでラグジュアリー感と個性が引き立ちます。ファーコートやファーアクセサリーをプラスして、この季節ならではのエレガントかつ前衛的なスタイルを楽しむといいでしょう。
まとめ
モード系ファッションのくくりの中には様々な要素がありますが、日常で楽しむファッションという意味ではすべての要素を網羅する必要はありません。
いつものコーデにアクセントを加えたい、何かひとひねり欲しい、といったときにモード系の要素を取り入れてみると新鮮な雰囲気を作り出すことができるはず。
いままであまりモード系に興味がなかった人でも、今回ご紹介した中に気になるポイントがあったならば、ぜひ試してみてくださいね。
©︎ Getty Images
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