「友人の結婚式に招待されたけれど、はじめてのことなのでどんな服装で行けば良いのかわからない!」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
また、「結婚式のゲストはスーツを着てさえいれば大丈夫なんでしょ?」と思っている方は要注意! マナーをきちんと把握していないとその場で浮いてしまうだけでなく、ホストに対して失礼となってしまう場合があります。
今回は結婚式に出席する際の服装マナーやおすすめのアイテムについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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結婚式における男性の服装の種類とは?
最初に、男性のいわゆる「礼服」について解説します。
フォーマルな場で着用する礼服は、格式順に「正礼装」「純礼装」「略礼装」の3つに種類に分けられています。
また、立場(=役割)や着用する時間帯によってふさわしい服装が変わってくる点にも注意してください。
1.モーニングコート
昼の正礼装です。ジャケットは後ろの着丈が燕の尾のように長く斜めにカットされたデザインが大きな特徴。黒のジャケットにベスト、コールパンツと呼ばれるグレーの縦じまのスラックスを合わせるのが基本スタイルです。結婚式では新郎新婦の父親が着用するものとされています。
2.タキシード
正式には夜の準礼装とされていますが、最近では正礼装も兼ねるようになっています。黒の上下にブラックタイ、ブラックの蝶タイやカマーバンドを組み合わせるなど、白と黒でまとめるのが基本スタイル。結婚式では新郎や新郎新婦の父親、主賓が着ることが多いです。
3.ディレクターズスーツ
昼間の準礼装。黒のジャケットにグレーのベストとストライプのスラックス(=コールパンツ)を合わせるのが基本スタイルになります。結婚式では主賓や上司、親族、スピーチを担当する方が着用したりします。
4.ブラックスーツ
昼夜を問わず着用できる準礼装です。黒色のスーツのことですが、ビジネススーツとはデザインが微妙に異なり、色はより深い黒色になります。結婚式では主賓から一般ゲストまで幅広く着用されます。
5.ダークスーツ
濃紺やダークグレーのスーツのことで、準礼装として結婚式への出席も可能です。ただし、神社など格式のある会場での結婚式には着用しないのが無難です。ビジネスシーンとは異なるので、合わせるネクタイの色やシューズのデザインには注意が必要です。
【男性向け】結婚式での服装マナー
結婚式にゲストとして出席する時の服装マナーにはどのようなものがあるのか、具体的に説明していきます。
基本的に、一般的な結婚式にゲストとして出席する場合はブラックスーツを着ていけば間違いがなく、ダークスーツは無難です。
ここではブラックスーツとダークスーツのマナーと、最後にカジュアルな結婚式における服装マナーをお伝えします。
ブラックスーツのデザイン
ジャケットはシングルブレストのデザインをおすすめします。ダブルは若い人が着ると年齢不相応に見えてしまう場合があるためです。腰ポケットはフラップ無し、ベント(後身ごろの切れ込み)がないものが正式なものになります。
パンツの裾はカジュアルに見える折り返しのあるダブルではなく、必ずシングルかモーニング仕上げになっていることが求められます。
ブラックスーツの生地
ブラックスーツの黒は、ぱっと見にはわかり辛いですが、ビジネス用と礼服用では色の濃さに違いがあります。ビジネス用は少しグレーがかっていて光沢がある黒ですが、礼服用は「漆黒」と呼ばれる濃黒でより光沢のない表面感の生地が使われます。
シャツのデザイン
襟の開きの大きいワイドカラーもしくはレギュラーカラーを選んでください。ワイドカラーのほうがよりドレッシーな雰囲気になります。もともとスポーツ用に考案されたボタンダウンシャツはカジュアルな雰囲気になるので、結婚式のようなフォーマルな場での着用は避けてください。
色は白。平織りが一番スッキリきれいに見えますが、さり気なく織り柄が施されているものもマナー違反ではありません。
ダークスーツのマナー
スーツのデザインとシャツの選び方はブラックスーツに準じます。生地はなるべく光沢感が強くないものを選ぶようにしてください。同生地のベストがあるとフォーマルな雰囲気を強調することができます。
カジュアルな結婚式
カジュアルな結婚式では逆にコーディネートがフォーマル過ぎると周囲から浮いてしまうので気をつけましょう。基本はダークスーツのスタイルをアレンジすることになります。ごく淡いブルーのシャツや、グレーのベストを合わせるのもおすすめです。
【男性向け】結婚式での小物・靴にまつわるマナー
スーツだけではなく、一緒に身に付ける小物や靴にも気をつけるべきマナーがあります。小物や靴がマナーに反しているとせっかくのコーディネートが台無しになりかねません。
お伝えするのはあくまでも「基本」ですが、フォーマルなコーディネートではこの「基本」がとても大事ですので、しっかりおさえておいてください。
靴
第一に黒であること、次にレースアップ(紐あり)であることが基本です。デザインはストレートチップがおすすめです。もしくはプレーントゥ。ソックスは、ブラックスーツの場合は無地の黒、ダークスーツの場合はスーツと同系の濃色を合わせてください。
当然ですが、きちっと磨き上げられた状態のものを履いてください。汚れたままの靴で結婚式に出席するのは言語道断です。
ネクタイ
ブラックスーツには、シルバーやグレーの淡色で織り柄の入ったものや白黒のストライプを合わせましょう。大柄のものはポップに見えてしまうのでNGです。また、黒のネクタイは弔事で着用するものなので、結婚式では絶対に着用してはいけません。
カジュアルな結婚式にダークスーツで出席する際にはごく淡いブルーやピンクでもOKです。
ポケットチーフ
フォーマルな雰囲気を強調してくれるのがポケットチーフ。是非コーディネートに取り入れてみてください。ブラックスーツでもダークスーツでも、シャツもしくはネクタイの色に合わせるとスッキリとまとまります。
華やかになるからと派手な柄ものを選ばないようにしてください。あくまでも「さり気ない雰囲気作り」が大事なポイントです。
アクセサリー
シルバーのタイピンやカフスなどを活用するといいでしょう。ゴールドはふさわしくありません。ポケットチーフ同様に雰囲気出しにとても効果的ですが、主張し過ぎているものはNGです。
ベルトはシューズと同色の黒(フォーマルでなくてもシューズとベルトは色を合わせるのが基本)で表革のものを合わせてください。
バッグ
結婚式には「手ぶら」で臨むのが本来のマナーとされていますが、ポケットにあれこれ入っているとスーツのシルエットが崩れてしまいますよね。そんな場合におすすめしたいのが黒のクラッチバッグ。そのまま席まで持っていける点も安心です。
ショルダーバッグやバックパックはカジュアル過ぎるので避けてください。
結婚式におけるタキシードの着用マナー
もともとタキシードは夜の準礼装とされていますが、日本においてはあまり厳格なルールとなっていないため、最近では昼間の結婚式にタキシードで出席する人も増えています。
着てみたいけどハードルが高そうと感じている方も多いと思いますので、タキシードのマナーについても確認しておきましょう。
基本コーディネート例
黒のジャケットとパンツに、ウイングカラーまたはレギュラーカラーのプリーツ付き白シャツと黒の蝶タイ、黒のカマーバンドを合わせるのが基本の組み合わせとなります。そしてポケットチーフは白、靴は黒のエナメルのプレーントゥもしくはオペラパンプスを合わせます。
正式にはタキシードのコーディネートで使用できる色は白と黒のみなのです。
アレンジコーディネート例
基本のコーディネートは夜の雰囲気が強いため、午後の結婚式や披露宴に一般ゲストとして出席する場合は、蝶タイやポケットチーフを柄ものにしたりして、軽いアレンジを加えてみてもいいでしょう。
また、少しくだけた雰囲気でもOKな場合はグレーのタキシードの着用もおすすめです。
結婚式での男性の服装に関するQ&A
結婚式の服装マナーについて基本的な内容をお伝えしましたが、「こんな場合はどうすればいいの?」という疑問が頭に浮かんだ方もいらっしゃるかもしれません。
よく耳にする悩み、以前に私自身が迷ってしまった経験なども含め、いくつかここで解決しておきましょう。
ビジネススーツを代用しても大丈夫?
基本的にはおすすめしません。ブラックスーツで説明した通り、ビジネススーツとフォーマルスーツでは使われる生地に差があったりするためです。
どうしても準備が間に合わないなどの理由からビジネススーツで代用せざるを得ない場合は、黒やチャコールグレー、濃紺などのできるだけ暗めの色のスーツを着用しましょう。その場合は仕事の延長線上に見えてしまわないよう、ポケットチーフやシルバーアクセサリーを上手に活用してフォーマルな印象となるように心がけてください。
招待状に「平服で」と書かれているけれど、平服とは?
平服(へいふく)とは、「礼装でなくて良い」という意味です。 しかし、普段着やカジュアル着でOKというわけではなく、礼服よりも自由度が高いフォーマルな服装のことを指します。
結婚式において「平服」を指定された場合、昼間ならブラックスーツかダークスーツ、夜ならダークスーツを選ぶといいでしょう。基本的には無地が望ましいですが、ややカジュアルな結婚式であればストライプ柄でも良いと思います。カジュアル度が強いベージュやライトグレーなどの明るい色は避けてください。
夏の結婚式はどのような服装で出席すべき?
基本的に結婚式の服装マナーは季節によって変わることはありません。このため、夏であってもブラックスーツもしくはダークスーツの着用は避けられません。
ビジネスシーンではノーネクタイのスーツスタイルが一般化していますが、フォーマルの場ではNGです。
解決策としては、通気性に優れた生地のスーツを用意する、結婚式場にゲスト用の更衣室があるなら到着後に着替える、などがあります。
また、涼しげに見えるからという理由で白のスーツを着用してはいけません。結婚式で白いスーツを着用できるのは新郎だけなのです。
冬はどのようなコートを着ればいい?
一番適しているのは黒のチェスターコートです。ステンカラーくらいまでであればデザイン的には問題ありません。色が黒だからと言ってダッフルコートやダウンジャケットなどのカジュアルアウターを合わせるのは避けてください。
定番的なデザインのトレンチコートは許容範囲内ですが、できればベージュではなく黒かダークグレーのものを選ぶようにしてください。
また、雨の日であってもスーツの上にフード付きのレインコートはNGだと覚えておいてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
不安を解消することができましたか?もしかしたら結婚式の服装マナーは堅苦しいな、と感じてしまったかもしれませんね。しかし、結婚式の主役はあくまでも新郎新婦であることを忘れないでください。出席者は二人をお祝いするためにその場にいるのであって、自分をアピールするためではありません。
きちんとマナーを理解してそれを守っていれば、自分も他の出席者も気持ちよく祝福の時間を過ごすことができるのです。これからはあなたも自信をもって結婚式に臨めることを期待します。
©︎ Getty Images
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