スーツ着用が当たり前であった企業や職種でも仕事着のカジュアル化が進み、最近では「ビジネスカジュアル」「オフィスカジュアル」のほうが当たり前になってきているようです。
ただ、それに対する戸惑いの声も多く、自分はどのようなものを着れば良いのかわからないと悩んでいる「カジュアル迷子」がたくさんいることも事実です。
今回は男性向けに「オフィスカジュアル」について解説し、おすすめのアイテムとコーディネートを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
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男性におけるオフィスカジュアルとは?
男性におけるオフィスカジュアルとは、「オフィスという場にふさわしい、ややカジュアルな装い」です。
具体的にはテーラードジャケットを羽織ったジャケパンスタイルや、セットアップスーツといったスタイルが基本となります。
スーツのようにかっちりしている必要はないのですが、カジュアル度とリラックスした雰囲気は、あくまでも「ビジネスの場にふさわしいこと」が前提となります。
オフィスカジュアルとビジネスカジュアルの違いは?
オフィスカジュアルは「所属する職場に適応した、カジュアルな服装」と言うこともできます。外で社外の人に会う必要がない、ということが前提です。
これに対し、ビジネスカジュアルは社外の人に会うことが前提となるため、より幅広いビジネスシーンに対応できることが求められます。
オフィスカジュアルは「内向き」の服装のため、リラックスした雰囲気になっていても大丈夫。ただし、来客があった際に相手に対して失礼がなく、また同僚への礼儀を忘れていないことが重要です。
また、自由度が高い分、それぞれのセンスが問われると言ってもいいでしょう。
男性のオフィスカジュアルコーデのコツ・ポイント
実際のところ、「オフィスカジュアル」にはきっちりとした定義やルールがありません。
このため、「どのようにコーディネートを考えれば良いのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
ここでは基本的なコツやポイントを5つお伝えします。
清潔感を意識する
カジュアルとは言ってもビジネスシーンで着用するものですから、まずは最低限の清潔感を意識しましょう。
シャツなどはアイロンがけされている、ニットに毛玉ができていないといったことは本当に基本中の基本です。
自分がリラックスできても、周囲に不快な思いをさせてしまってはいけません。信頼感を得るという意味でも、きちんとメンテナンスされた状態のアイテムを着用するように意識しましょう。
Iラインシルエットを意識する
コーディネートのシルエットで代表的なのが「Iライン」「Yライン」「Aライン」の3つです。
オフィスカジュアルはビジネスシーンにおける装いのため、「Iライン」のシルエットを意識することをおすすめします。
Iラインは全身がすっきりとスマートに見え、好印象を与えることができるからです。
色数は控えめに
オフィスカジュアルにおいて、適度に個性を出すのはOKですが、悪目立ちするようなコーディネートはNGです。
基本的にホワイト、グレー、ネイビー、ベージュを中心にコーディネートを組み立てましょう。
ここに小物などで差し色をプラスする場合は1色、多くても2色までに抑えることがコーディネートをすっきりきれいにまとめるコツです。
素材選びも大事
季節感のある素材を選ぶことも大事です。
ビジネスシーンにおけるコーディネートは、ともすると一辺倒になりがちなもの。例えばジャケットひとつとっても春は平織りのウール、夏はコットンやリネン、秋は綾織りのウール、冬は起毛素材、といったように生地の表面感に変化をつけていくと飽きることがありませんし、周囲には「おしゃれがわかっている人」という印象を与えることができます。
デニムやTシャツの着用は慎重に
ラフに見えがちなデニムやTシャツがオフィスカジュアルでは絶対にNGということでもありません。実際にこれらを着用している同僚が複数いればその職場ではOKなのだと判断できます。
同僚が全員ウールのスラックスを着用しているのに、自分ひとりだけ色落ちしたデニムを穿いていた、という場合は注意が必要です。そんな場合は、自分はまだOKとされるカジュアル度が把握できていないのだ、と認識しましょう。
オフィスカジュアルではご自身の職種や職場の雰囲気を意識し、OKとNGのボーダーラインをつかむことが大事です。
男性のオフィスカジュアルの注意点
ここを間違えるとせっかく考えたコーディネートが台無しになってしまう、という注意点をお伝えします。
基本的には全体のバランスを整えることを意識していれば納得できるはずなので、それほど難しい内容ではありません。
フィット感を重視する
先にお伝えした「Iライン」を意識し過ぎてピタピタのアイテムを選んでしまわないように気をつけてください。逆に「リラックス」だからと言ってサイズか合っていないダボっとした状態もNGです。
基準が難しい部分もありますが、「適度なバランス」を意識してみてください。自分の体型に合ったデザインとサイズを選ぶことが重要です。
また、パンツの丈はシルエットに応じて適切に調整されているようにしましょう。あえてわかりやすく表現すると、細めのパンツはやや短めに、太めのパンツはやや長めに、となります。
カジュアル過ぎるアイテムを着用しない
Tシャツの着用がOKであっても、あくまでも無地のTシャツを選択すること。ワンポイントくらいならばまだ許容範囲ですが、大きい柄がプリントされたものは避けるべきです。
また、やや極端かもしれませんが、夏にサンダルを、冬にムートンのブーツを履くというように、完全にビジネスシーンからかけ離れてしまうようなアイテムの着用は禁物です。
小物やアクセサリーにも気を配る
時計やベルトなどのアクセサリーはシンプルで上品なものを選びましょう。
仕事中に身に付けるものではありませんが、バッグもコーディネートとの相性を考える必要があります。例えばバックパックならば、ナイロン素材で機能盛りだくさんなアウトドア用よりも、ビジネス向けのレザー製ボックスタイプがおすすめです。
男性のオフィスカジュアルの定番アイテム
オフィスカジュアルにおける基本的なアイテム、定番として使えるアイテムを紹介します。
これらを揃えておけば、コーディネートに悩むことも減るはずです。
テーラードジャケット
羽織るだけできちんと感を演出できるので、とても重宝するアイテムです。
シンプルなデザインのジャケットを選んでおけば、あらゆるテイストに合わせることもできるでしょう。
スーツのジャケットとは異なる、肩パッドや芯地が薄いものであれば程よい抜け感があるため、オフィスカジュアルにぴったりです。
シャツ
こちらもオフィスカジュアルには必要不可欠なアイテムです。
基本的にオフィスカジュアルはノーネクタイのコーディネートのため、台襟の高さがあるものを選ぶと上品な雰囲気にまとまります。
よりカジュアルな印象にしたいならばオックスフォード地のボタンダウン、きちっとした印象にしたいならばブロード地のレギュラーカラーがおすすめです。
テーパードパンツ
太ももから足首にかけて細くなるシルエットのテーパードパンツは、下半身をすっきり見せてくれます。
カジュアルな雰囲気のトップスと合わせた場合でもきちんと感を演出することができます。
さらにかっちりとした雰囲気を目指すならば、センタープレス入りのデザインを選ぶといいでしょう。また、タック入りのデザインであればよりリラックスした着用感になります。
ローファー
「スニーカー以上、レースアップシューズ未満」の位置にいるローファーは、適度に軽やかな印象があるのでオフィスカジュアルにぴったりのアイテムです。
ジャケット着用時にローファーを合わせると、程よい抜け感を感じさせるコーディネートに仕上がります。
夏場にソックスなしでくるぶしを見せる合わせ方がありますが、肌の露出があるほどラフな雰囲気になるため気をつけてください。
タートルネックニット
シャツよりもカジュアル感は強くなりますが、秋冬のオフィスカジュアルコーデの強い味方です。
素材はメリノウール素材でハイゲージのものを選ぶといいでしょう。より上品に見えるカシミヤもおすすめです。
温かく見えることは間違いないですが、カジュアル度が高いケーブル編みやモヘア素材のものは避けましょう。
就活・インターンにおけるオフィスカジュアルとは?
最近では面接時のドレスコードを「オフィスカジュアル」と指定する企業が多いと聞いています。そんな時、就活生はどのようなコーディネートをすれば良いのでしょうか?
訪問先のカジュアル度がわからない場合、まずはベーシックなコーディネートを意識してください。アイテムのデザイン、カラー、コーディネートの取り合わせすべてにおいてベーシックであることが安心につながります。 ベーシックなアイテムとはネイビーのテーラードジャケット、ホワイトシャツ、チャコールグレーのテーパードパンツ、シューズはプレーントゥなどです。
《季節別》男性向けオフィスカジュアルコーデ
それでは、季節別におすすめのカジュアルコーデを紹介していきましょう。
手持ちのアイテムで真似できそうなコーディネートがあるかをチェックしてみてください。
冬におすすめのオフィスカジュアルコーデ
・グレーセットアップ+タートルネック
シューズはスウェードを合わせて全身の素材感を統一させます。シックに見せたいならばタートルは濃色を、爽やかな印象を狙うならばオフホワイトがおすすめです。
・Vネックニット+コットンフランネルシャツ+コーデュロイパンツ
ジャケットを重ね着しない場合はニットを合わせるのがおすすめ。素材の統一感を意識して、ボトムスも起毛素材を合わせてみては。シューズはチャッカブーツがおすすめ。
・ホワイトハイネック+ブラウンパンツ
ベーシックなカラーの定番アイテム同士の、安心感あるスタイリング。シンプルながら清潔感があり、大人のオフィスカジュアルにぴったりです。
ニットは、表面感の美しいハイゲージを選ぶのがポイントです。
・ニットジャケット+パンツ
密度が高い2層のキレイめニット素材のジャケットは、カジュアルでもビジネスシーンでも着用可能。超ストレッチのスマートダブルニットで着心地も抜群。合わせるインナーによって、ロングシーズン愛用できます。
・薄手ダウンベスト+シャツ
今ではすっかり市民権を得た感があるインナーダウン。オフィスの温度が高めの場合など、簡単に着脱できるダウンベストを活用して体温調整をするといいでしょう。
春におすすめのオフィスカジュアルコーデ
・ブレザー+チノパンツ
ややリラックスシルエットで、シンプルなゴールドやシルバーのボタンがあしらわれたデザインであればコーディネートの応用範囲が広く、持っていると便利な1着です。
・ニットポロ+羽織り+センタープレスパンツ
ニットポロはグレーやアイボリーなど、季節を意識した淡い色目のものがおすすめです。パンツはネイビーやグレーで引き締め、全体がぼんやりしないように意識するといいでしょう。春先には、ジャケットやカーディガンなどの羽織りをプラスして。
・ライトジャケット+パンツ
こちらのベージュのジャケットは、軽くて、伸びて、すぐ乾くから、シーンを選ばすずっと快適。肩と腕にダーツがある立体パターンで動きやすく、すっきりとしたシルエットを実現。普段着にもオフィスカジュアルにもスマートに着まわせる汎用性が魅力です。
・白シャツ+コットンパンツ
カーディガンのようにさらっと羽織れるオーバーサイズの白シャツを合わせた、軽やかさのあるコーディネート。足元はシンプルなローファーなどを合わせて、きちんと感をプラスして。
・ニットベスト+シャツ+パンツ
ジャケットを着用していなくてもサマになるコーディネートにしてくれる、有能アイテムがベスト。あえて丸首のニットベストをチョイスすれば、おしゃれ上級者っぽい雰囲気に。
・リネン長袖シャツ+パンツ
リネン混素材でホワイトや淡いピンク、ライトブルーなど春らしい色を選ぶと爽やかさいっぱいに。夏になる一歩手前の時期におすすめです。
夏におすすめのオフィスカジュアルコーデ
・シアーネイビージャケット+白トップス
上半身をシアーな素材や軽やかなリネン素材、爽やかな白でまとめることで、見た目にも涼しく、着用している本人もさらっと気持ちよく着こなすことができます。
特に麻混の素材であれば見た目の清涼感と同時に、着用感も軽いので涼しく過ごすことができます。
・透かし編みカーディガン+パンツ
ジャケットのように羽織れるカーディガンを取り入れたコーディネート。衿があるデザインならきちんと感もアップ。透かし編みで仕上げてあり、見た目にも着心地としても軽やかで爽やか。
・ブラックポロシャツ+パンツ
通常のポロシャツはややスポーティーな印象になるため、ブラック一色などのシックなデザインをチョイスすれば上品な雰囲気に。ボトムスにはセンタープレスパンツなどを合わせて。
・リネンバンドカラーシャツ+白Tシャツ
バンドカラーのデザインも、きちんとした印象を与えるオフィスカジュアルにおすすめのアイテム。リネン素材で爽やかな着心地もキープ。羽織りのようにもスタイリングできます。
・オープンカラーシャツ+スリムパンツ
半袖ではカジュアル感が強いなという場合には、オープンカラーを選ぶという手も。ボトムはすっきりとしたシルエットを選んで、ラフになりすぎないように。
秋におすすめのオフィスカジュアルコーデ
・ブラウンセットアップ+ニット
季節感を先取りするような装いです。インにタートルなどニットを合わせれば、程よく肩の力の抜けたオフィスカジュアル向きの着こなしに。
・白トップ+グレーテーパードパンツ
おしゃれ上級者に見えるグレーのパンツ。シックな印象が秋にぴったりです。こちらはすっきりとしたシルエットながらラクな着心地でオンオフ問わず活躍します。
・コーデュロイパンツ+ニットカーディガン
ブラウン系のコーデュロイに、ニットカーディガンの組み合わせでとても優しい印象に。落ち着いた雰囲気もあるので、信頼感アップにもつながりそうです。インにはシャツなどを合わせてきちんと感をアップ。
・クルーネックニット+ネクタイ
オフィスカジュアルではあまりネクタイをしませんが、あえてネクタイをチョイス。ネクタイはベストと同じくらいの保温効果があると言われています。
・スキッパーネックニット+白インナー
衿付きのデザインはきちんと感を与えてくれるおすすめのアイテム。秋冬で選ぶなら、スキッパーカラーのニットが適役です。インにホワイトのTシャツやハイネックなどを合わせれば、顔周りも明るくなり、メリハリの効いた着こなしに。
《年齢別》男性向けオフィスカジュアルコーデ
オフィスカジュアルにはある程度の自由があるからこそ、年齢にふさわしいコーディネートを心がけたいですね。
20代におすすめのオフィスカジュアルコーデ
・ネイビージャケット+パンツセットアップ
王道アイテムでコーディネート。まだ入社して間もない時期は、無理にコーディネートで個性を出そうとせずに基本を大事にするといいでしょう。
・バンドカラーシャツ+セットアップ
トレンドのバンドカラーシャツを取り入れれば、若々しいコーディネートに。衿付きのシャツと比べるとカジュアル感は強いですが、こういった着こなしができるのは20代の特権です。
30代におすすめのオフィスカジュアルコーデ
・ベージュセットアップ
明るめのベージュカラーをベースにしているため、軽快さとこなれ感が両立しています。アイテムはとてもシンプルながら、インナーに濃色を合わせることでさり気ない個性を発揮しています。
・ブラックジャケット+ホワイトシャツ+ライトグレーパンツ
ベースはドレッシーなジャケパンスタイル。これをTシャツとスニーカーでカジュアルダウン。ホワイトシャツが軽やかな印象を演出してくれるカギ。
40代におすすめのオフィスカジュアルコーデ
・ブラウンセットアップ+ニット
王道カラーでまとめたセットアップコーデですが、インナーにニットを合わせたことで適度な着崩し感が出ています。40代らしい落ち着きと品格のあるコーディネートになっています。
・グレンチェックジャケット+スリムパンツ
モノトーンながら柄もののジャケットを取り入れることでおしゃれ上手の雰囲気を演出できます。クラシックな雰囲気に落ち着きすぎないために、スリムなパンツを合わせてすっきりとまとめて。
50代におすすめのオフィスカジュアルコーデ
・テーラードジャケット+テーパードパンツ
上質なジャケットを選んで、フォーマルな印象を与えるジャケパンスタイルを楽しんで。足元にはレースアップの革靴を合わせ、50代らしい貫禄あるコーディネートに。
責任ある立場にいる50代だからこそ、有事の際にも対応できるコーディネートを心がけたいですね。
・グレーダブルジャケット+ブラックタートルネック
ダブルブレストジャケットの重厚感がまさに50代向け。全体の色をグレーやブラックなどのダーク寄りにすることで、クールかつ都会的なコーディネートに。
まとめ
今回は男性向けにオフィスカジュアルをご紹介しました。
おすすめのコーディネートの中に気になるものはありましたか? 少しでも気になるものがあったならばぜひチャレンジしてみてください。
何事も同じですが、コーディネートもトライ&エラーが必須です。「恥ずかしい」とか「変と思われたらどうしよう」といった心配も理解できます。
まずは人前に出る前に、自宅の鏡の前やショップの試着室であれこれ試してみてください。何度か繰り返すうちに、きっと「自分らしいカジュアル」を見つけることができるはずです。
そうなったらこっちのもの。日々のコーディネートを楽しんでくださいね。
©︎ Getty Images
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