春や秋はメインのアウターとして、冬はコートのインにレイヤードしたりと、長い季節で活躍するデニムジャケット。そんなデニムジャケットには、実は種類がいろいろあるのをご存じですか?
今回はデニムジャケットの種類や特徴や、男女別の着こなしのポイント、コーディネート例などをご紹介します。
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そもそもデニムジャケットとは?
日本では、「ジージャン」の名称でも親しまれてきたデニムジャケットは、デニム生地で作られたアウターのことで、アメリカのアパレルメーカーである、リーバイ・ストラウス社が開発したものが原型と言われています。
デニムジャケットは、労働者のための耐久性を備えたパンツとして開発されたジーンズ(ジーパン)に合わせる上着として1930年代に誕生したといわれており、リーバイスが開発した歴代のモデルが現代のデニムジャケットのベースとなっており、初期モデルから古い順に「ファースト」「セカンド」「サード」「フォース」と分類されることが多くなっています。
デニムジャケットの種類
リーバイスのそれぞれのモデルの特徴、また、リーバイスと頭を並べて愛されているリーのデニムジャケットについてご説明します。
1st
リーバイスのロットナンバー「506XX」で識別される、通称ファーストタイプは、すべてのGジャンの元祖ともいえるモデル。前立てのボタン脇に施されたアクションプリーツと左胸の低めの位置にのみ取り付けられたパッチ&フラップポケットが特徴です。背中側のヨーク部分にも2つのプリーツが設けられた動きやすいデザイン。バックルベルト式のバックシンチといわれるアジャスターを採用。
2nd
1952年に発売されたリーバイスの「507XX」がいわゆる「セカンドタイプ」のデニムジャケット。フロントプリーツなど、ファーストの基本設計は踏襲しており、そこにパッチ&フラップポケットを両胸に配したシンメトリーなデザインを新規で採用。さらにシンチバックをサイドアジャスター仕様へ変更し、より機能的なワークジャケットへと進化を遂げたモデルになっています。
3rd
リーバイスが1962年に発売した「557XX」がベースとなっている「サードタイプ」。最大の特徴は1st、2ndで採用していたプリーツで立体感を演出する仕様を廃止し、ホームベース型の両胸フラップポケットとそれに連動するV字状のステッチを配した点。サードタイプは、トラッカージャケットの名称で親しまれデニムジャケットの完成形と称されています。
4th
1966年に発売されたリーバイスの「70505」が原型となっているのがフォースタイプ。パッと見ただけだとサードタイプの「557XX」とほとんど変わらないデザインになっていますが、「557XX」よりも身幅をスリムにして着丈をやや長めに設定することでこれまでのショート&ワイドなシルエットからミドル&スリムなシルエットへと進化を遂げています。
lee 101Jタイプ
時代に合わせてデザインを1stから4thまでアップデートしていったリーバイスのデニムジャケットに対し、誕生時から現在までほとんど変わらぬデザインを貫いているリーのデニムジャケット。アイコンの「101J」タイプの特徴は、内側に少し傾斜している両胸ポケット。着丈が短くウエストバンドの幅が広いのも特徴。
デニムジャケットを着こなすポイントは?
続いて、実際にデニムジャケットをコーディネートに取り入れる際の着こなしのポイントを男女別で解説します。
男性のデニムジャケットの着こなしポイント
もともとワークウェアとして生まれたデニムジャケットは肉厚な生地やダメージ加工、色落ち、使い勝手重視でデザインされたディテールなどが悪く言えば粗野で野暮ったい印象になってしまいがち。そのような印象を払拭するために気を付けたいポイントをご紹介します。
①色味に気を付ける。白黒グレーなどのモノトーンカラーを合わせると大人っぽい印象に。
②どこかにドレッシーなものを合わせる。デニムジャケットがカジュアルな印象の強いアイテムなので、相反するドレッシーな印象のものを合わせることでこなれた印象の着こなしに。
③ボトムスにボリュームのあるアイテムを持ってくる。基本的にデニムジャケットはショート丈のものが多いので下半身にワイドパンツなどを合わせるとバランスよく着こなすことができます。
女性のデニムジャケットの着こなしポイント
メンズのワークウェアとして開発されたデニムジャケットは、女性が着るとワイルドになりすぎてしまったりと、女性らしさとカジュアル感のバランスを取るのが難しいアイテムです。そんなデニムジャケットを女性が着こなす際に気を付けたい点についてご紹介します。
①インナーやボトムスにシフォンやモヘアなどのフェミニンな印象の素材を合わせたり、ネックレスやパンプスなど、女性らしさを感じさせる小物を投入する。
②ストールを巻いたり、アウターのインナーとしてレイヤードしたり、デニムの出ている面積が少なめになるようにする。デニムの印象を控えめにすることで他のアイテムの存在感が引き立つコーデに。
③汚れや破れ、色落ちなどの激しいクラッシュ加工がされていないアイテムを選ぶ。偏った加工は女性らしさを損なってしまうので程よい程度にとどめておくと着こなしの幅も広がります。
デニムジャケットコーデ《メンズ》10選
では、具体的にデニムジャケットを取り入れたメンズコーディネート例をご紹介していきます。
デニムセットアップの上級コーデ
デニムジャケットのみならず、ボトムス、ベストもすべてデニムで合わせると上級者コーデに。色落ちやダメージ加工がされていないものでスタイリングすれば、デニムをセットアップで着ても野暮ったい印象になりません。
デニムジャケットチラ見せコーデ
フリースジャケットのインナーにデニムジャケットをインナーとして仕込めば、小技の効いたスタイルに。デニムジャケットをちら見せすることで、フリースのアウトドアな印象をタウンユースな雰囲気にうまく方向転換できます。
デニムジャケット×ブルーシャツ
デニムジャケットのインナーに爽やかなブルーのシャツを着れば、爽やかで清潔感のあるコーデに。シャツは、トレンドを意識した少しオーバーサイズ気味のゆったりとしたものにすることで今時っぽい抜け感のあるスタイリングに仕上がります。
フーディー×デニムジャケットコーデ
浅目に色落ちしたデニムジャケットのインに、差し色になるパーカーを合わせれば、肌寒くなってくる秋のシーズンに使える映えコーデに。デニムジャケットのボタンを閉めればシャツ見えして、パーカー合わせでもカジュアルになりすぎずに着こなせます。
コンパクトデニムジャケット×ワイドパンツ
コンパクトなデニムジャケットのシルエットを活かして、ボトムスにワイドパンツを合わせるコーディネートもおすすめ。強弱のバランスが良く、すらっとスタイルよく見えます。
ライトアウター×デニムジャケット
ライトアウターだけだと寒いけど、ウールやダウンのコートを着るにはまだ早いような時期には、アウター×アウターのレイヤードスタイルを。もこもこにならず、すっきりとしたシルエットのコーデが楽しめる、この時期ならではのスタイリングです。
アイスブルーデニムのセットアップコーデ
かなり色落ち加工されたアイスブルーのデニムのセットアップは、春夏にぴったりな爽やかで涼し気な印象に。ダメージ加工されていないデニムなら、色落ちが激しめでもきれいめな雰囲気をキープできます。
ダークトーンデニムジャケットコーデ
ハイネックニットにチェックのパンツを合わせ、デニムジャケットを重ねれば、トラッドな雰囲気に。子供っぽさを感じさせないカギは、どのアイテムもダークトーンのものを選ぶこと。
色落ちデニムジャケット×白パンツコーデ
ホワイトデニムのパンツなら、クリーンな印象を感じさせるコーディネートに。色落ちしたデニムのカジュアル感を、ホワイトのカラーでキレイ目な印象に昇格させる春夏におすすめのコーデです。白パンツはスキニーよりもややゆとりのあるものを選ぶと、やんちゃな印象が薄れ落ち着いた雰囲気に。
キルティングジャケット×デニムジャケット
軽くて暖かいキルティングジャケットのインナーにおすすめなのは、ボタンを襟元まですべて留めたデニムジャケットを着こんだスタイル。シャツのように見える着こなし方がお洒落で、まわりと差別化できるコーデです。ミリタリーとデニムは相性抜群なので失敗のない組み合わせです。
デニムジャケットコーデ《レディース》15選
次に、女性におすすめのデニムジャケットの参考コーディネートをご紹介します。
色落ちノーカラーデニムジャケットコーデ
女性が着るとハードな印象になりがちな色落ちデニムも、ノーカラータイプなら華奢な首元が見えたり、アクセサリーをプラスできるので、フェミニンな印象にアレンジしやすく着こなしやすいと人気。スカーフやストールなどを巻いても◎
ノンウォッシュデニムジャケット×ロングスカート
洗いのかかっていないノンウォッシュデニムに、マキシロングスカートを合わせればレディな印象に。デニムジャケットはコンパクトながらもややゆとりを持たせたサイズ感で程よく今時なシルエットを演出して。全体的にスタイルアップして見えるのも魅力。
デニムジャケット×ボアベスト
シャツライクに着こなしたデニムジャケットに、ボアのベストを羽織れば旬の技ありコーデに。ボアとデニムだけだとカジュアルになりそうですが、スラックスやヒールのショートブーツを合わせフェミニンなキレイ目コーデに仕上がります。
小花柄マキシワンピ×デニムジャケット
辛口なデニムジャケットに、透け感のある小花柄マキシ丈ワンピースを合わせれば、大人な甘辛コーデに。スイートなシフォンのふんわりシルエットのワンピースも、デニムを合わせればエッジィな要素がプラスされてスタイリッシュな雰囲気に。
ブラックデニムカバーオール×タイトスカート
Gジャンよりもカジュアル見えしやすいデニムのカバーオールも、ブラックのカラーならデイリーに取り入れやすいアイテムになります。カバーオールの着丈の長さを活かして、同じくIラインのスカートを合わせればスマートな印象に。
デニムジャケット×デニムフレアパンツ
着丈短めのコンパクトなサイズ感のデニムジャケットに、同じ素材のデニムのフレアパンツを合わせたセットアップコーデなら、メリハリのある美スタイルを叶えつつ、おしゃれ上級者感も演出できます。
デニムジャケット×差し色レッドコーデ
程よく色落ちしたヴィンテージライクなデニムジャケットのカラーと、相性抜群のレッドのニットを合わせた差し色の効いたスタイリングもおすすめ。パキッとしたカラーリングが秋冬に映えるコーデです。
ライトオンスデニムジャケットの羽織スタイル
デニムシャツのような感覚で着ることのできるライトオンスのデニムワークジャケットは、シンプルなTシャツ×ペンシルスカートなどにさらっと羽織るだけでこなれた雰囲気にチェンジ。持っていると重宝するアイテムです。
デニムノーカラージャケットの大人デニムコーデ
キレイ目に着られるノーカラータイプのデニムジャケットは女性におすすめ。短めの着丈なら、スカートやワンピース、ワイドパンツなどのボリューム感のあるボトムスと相性抜群です。
ブリーチデニムのデニムオンデニムコーデ
ブリーチされた少しくすみのある淡色が、ニュアンスのあるスタイリングを演出し、お洒落見えするセットアップコーデに。ヒップまで隠れるゆったりとしたサイズなら、リラックスしたこなれた雰囲気に。
ホワイトデニムジャケット×ブラックモノトーンコーデ
シックなブラックのコーディネートにさらっとホワイトデニムジャケットを羽織れば大人なスタイルに。ホワイトデニムなら、クリーンな印象が強く、クラッシュ加工があっても品よく見えます。
クロップドデニムジャケット×ファーブルゾン
クロップド丈にアップデートされたトラッカージャケットを、パンチのあるファーブルゾンのインナーに仕込んだスタリングなら一気に高感度に。ファーのゴージャス感をデニムのカジュアルさで中和した、インパクトがありながらもバランスの良いコーディネートです。
デニムジャケット×レーススカート
白レースの甘めテイストなロングスカートに、程よく色落ち加工されたデニムジャケットを合わせたMIXコーデ。程よく力の抜けた今時の甘辛コーデが楽しめます。足元はスニーカーでカジュアル感をプラスして。
トレンチコート×デニムジャケット
トレンチコートが主役のレディライクなコーディネートにデニムをプラスすれば、こなれ感あるおしゃれ上級者スタイルに。レオパード柄のビッグバッグなどパンチのあるアイテムを投入しても、デニムのおかげでマダムな印象になりません。
全身ライトブルーワントーンコーデ
デニムオンデニムのスタイルにさらに、デニムと同系色のアウターを合わせたワントーンコーデもおすすめ。インナーやショートブーツには黒を選んで、淡色コーデを引き締めて。ワントーンの合わせは洗練度が高く、垢抜け効果抜群!
まとめ
今回は、デニムジャケット(ジージャン)の起源から、代表的な種類、男女別の着こなしのポイントや、具体的な着こなし例までご紹介しました。デニムジャケットを取り入れた、自分らしい着こなしをぜひ楽しんでください!
©︎ Getty Images
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